マスキングとは、塗装を行う際に穴やねじ穴部に差し込んだり、ボルトやパイプに被せたりといった非塗装部を保護することで、設計通りの塗装を可能にする塗装治具です。塗装用に使うマスキングにはマスキングプラグやマスキングキャップ、マスキングテープやマスキングシールなど、多くの種類があります。標準マスキングプラグやマスキングキャップの材質には、シリコンやEPDM(エチレンプロピレンゴム)を使用し、マスキングテープ、マスキングシールの材質には、ポリエステル、クレープ紙などのフィルムに、シリコン系糊やゴム系糊などが使われています。塗装を行う際は、ワーク(被塗物、塗装されるパーツ)の形状や塗装の条件に合わせて、耐熱マスキングテープなど塗装に適した種類のマスキングを選ぶ必要があります。
![塗装治具のマスキングとは](content/images/107A.jpg)